• 安全保障関連法に

    反対する

    國學院大學有志の会

    声明文

     安倍政権は、平成27年9月19日未明、前々日の参議院特別委員会の強行採決を受け、安全保障関連法を参議院本会議で可決し成立させました。これまでの政権の暴挙に対し、多くの国民たちは自らの意思で立ち上がり、立場を越えて連帯し、粘り強く反対運動を継続しています。

     

     現政権による暴走とも言える安全保障関連法に関する一連の動きは、立憲主義の危機に他なりません。圧倒的多数の憲法学者や歴代の内閣法制局長官などが安全保障関連法は違憲だと表明しており、同法は法的安定性が保たれない可能性が高い状況にあります。立憲主義や民主主義といった、有史以来先人達が闘いの末に勝ち取ってきた、権力の暴走を抑止し馴致するための智慧を自ら手放してしまってよいのでしょうか。

     

     そして何よりも、立憲主義をないがしろにする政府のもとでは、憲法第23条が保障する「学問の自由」が危機に晒されることになります。先の大戦下において、多くの知識人は権力に迎合し、学問の自律性を見失い、将来ある数十万の学生たちを戦場へ送り出してしまいました。戦後の大学教育は、このことを深く反省することから始まっています。私たちが過去の反省を踏まえ、政治の暴走に対してできることは、知性と理性で対峙することです。知性をないがしろにする国には、未来も希望もありません。教育は未来を希望で語ることです。決して絶望を語ることではない。

     

     私たちは知性と理性の力を固く信じ、安全保障関連法に反対します。

     

    平成27年12月28日

    安全保障関連法に反対する國學院大學有志一同

    ◎賛同される國學院大學関係者は「署名」ボタンよりご署名ください◎

  • お知らせ

    【メールアドレスについて】2016.5.16

    メールアドレスを変更された方は、お問い合わせフォームからお知らせください。また、本会からのメールが届かない方は、迷惑メールフォルダに入っていないかご確認ください。入っていない場合は、署名時に打ち込んだメールアドレスが間違っている可能性があります。お問い合わせフォームよりご連絡ください。

     

    【講演会のお知らせ】2016.5.4

    ※終了しました。ご来場ありがとうございました。

    元・日本教育学会会長の佐藤学先生による、以下の講演会がおこなわれます。

    入場無料、予約不要です。

    どうぞみなさまお誘い合わせの上、ご参加ください。

     

    佐藤学先生講演会「立憲主義と学問の自由」

    日時:2016年5月14日(土)16:30-18:30

    会場:渋谷キャンパス

    講師:佐藤学(学習院大学教授、東京大学名誉教授)

    主催:学問の自由を考える会

  • 賛同者一覧

    楠原彰 名誉教授
    竹内常一 名誉教授
    菅井益郎 経済学部 専任教員
    高橋大助 文学部 専任教員
    齋藤智哉 文学部 専任教員
    笠間直穂子 文学部 専任教員
    上石田麗子 文学部 専任教員
    高山実佐 文学部 専任教員
    小原薫 法学部 専任教員
    安部住雄 兼任講師・元専任教員
    白井重範 文学部 専任教員
    田嶋一 文学部 専任教員
    植村勝慶 法学部 専任教員
    渡辺礼子 専任教員
    福岡英明 法科大学院 専任教員
    横山 謙一 専任教員
    田中和子 法学部 専任教員
    中川孝博 法学部 専任教員
    綿引光友 兼任講師
    村和男 法科大学院 専任教員
    佐古田真紀子 法学部 専任教員
    里見実 文学部 名誉教授
    斉藤こずゑ 文学部 専任教員
    香川七海 卒業生 近畿大学豊岡短期大学・姫路大学 兼任講師
    福田淳太 法学部 学生
    鎌田東二 文学部、文学研究科 卒業生
    平地秀哉 法学部 専任教員
    takauchi hisao houkadaigakuin 専任教員
    佐藤くみ子 文学部 兼任講師
    小嶋依子 卒業生
    四宮啓 法科大学院 専任教員
    古沢広祐 経済学部 専任教員
    矢島昂 文学部 専任教員
    千葉保 文学部 兼任講師
    高橋克秀 経済学部 専任教員
    小木曽道夫 経済学部 専任教員
    関哲夫 法学部 専任教員
    大坂健 経済学部 専任教員
    磯村早苗 法学部 専任教員
    妙見愛海
    紺井博則 経済学部 専任教員
    久保田裕子 経済学部 専任教員
    菊地照夫 文学部 卒業生
    廣川忍 名誉教授
    小澤直子 法科大学院 専任教員
    黒田友紀 兼任講師
    経済学部 兼任講師 1名
    伊藤慎二 文学部、文学研究科 卒業生・研究開発推進機構 元教員
    今野耕太 文学部 卒業生
    柿沼秀雄 文学部 元教員
    手島純 兼任講師
    板倉歓之 文学部 卒業生
    宮下大志 法学部 専任教員
    大和久勝 文学部 兼任講師
    村井のり子 法科大学院 特任教員
    小林香澄 法科大学院
    佐藤進 卒業生 政経学部卒業・元香川大学教員
    高屋景一 文学部 専任教員
    中曽根玲子 法科大学院 専任教員
    文学部 卒業生 1名
    星野広和 経済学部 専任教員
    石倉裕子 文学部 卒業生
    高橋浩明
    中馬祥子 専任教員
    橋元秀一 専任教員
    東海林孝一 経済学部 専任教員
    佐藤秀勝 法学部 専任教員
    深澤太郎 國學院大學博物館・考古学部門 専任教員
    文学部 学生 1名
    二木泰史 文学部 卒業生
    法学部 学生 1名
    今村梅子 文学部 兼任講師
    土屋雅美 文学部 卒業生
    高橋尚子 経済学部 専任教員
    藤代真夫 文学部 卒業生
    山上久仁子 文学部 卒業生
    神道文化学部 卒業生 1名
    大西祥惠 経済学部 専任教員
    村山雅人 専任教員
    川合敏樹 法学部 専任教員
    中泉真樹
    田村葉子
    木下順 経済学部 専任教員
    佐野和子
    芝野圭之助 文学部 卒業生
    阿部訓久 文学部 卒業生
    茅野信行 専任教員
    諸星美智直 文学部 専任教員
    眞嶋康雄 文学部・経済学部 兼任講師
    姉歯暁 経済学研究科(大学院) 卒業生
    志賀廣夫
    江田政子
    小林忍 法学部 卒業生
    高安逸生
    小山達也 文学部 卒業生
    神道文化学部 卒業生 1名
    来栖秀樹 経済学部 卒業生

    文学部 学生 1名
    匿名 5名

    賛同者数:103名

  • メッセージ

    渋谷キャンパスには太平洋戦争で亡くなった戦没学生の慰霊碑があります。
    今から72年前の1943年10月21日。國學院にも戦争がやってきました。
    学徒出陣です。
    無限の可能性をもった、希望ある未来を「お国のため」という大義名分で絶たれた先輩方は果たして日本が再び「普通の国=戦争する国」になることを望まれるでしょうか。
    戦争をすれば必ず犠牲者は出ます。

       国会詣でに明け暮れた夏でした。若い人たちの訴えを聞く度に、元気と勇気をもらっています。彼らの知性に感動。学ぶことの意義、教育に関わる者としての責任に思いを致しました。「 共の未来を語ること」をかみしめました。

    「安保法案を戦争法案と呼ぶのはレッテル貼り」との声もありますが、やはり戦争につながる道へと踏み出すものと言わざるをえません。「戦争へ続く一里塚」となるものです。
    かつて学校は小学校から大学まで、そこで学んだ若者たちを戦場に送り出しました。そして多くの教師たちは「お国のために死ね!」と「教育」しました。この反省から、憲法が出来、教育基本法が出来、「若者たちを再び戦場に送らない」との誓いを教師たちがしたのだと思っています。
    卒業生や学生にも呼びかけ、法案を廃案に追い込む大きな輪ができればと思います。
    有志の会に参加できることをとてもうれしく思います。ありがとうございました。

    廃案しかありません。

    テロ組織が宣戦布告無しに実質的な戦争をしかける2015年においては、宣戦布告した国家間の戦争が行われていた時代とは異なる平和維持の方法が必要になると考えていますが、日本国の立法の原則を無視した安倍政権による安保関連法案の強行採決に反対致します。

    入学した時は、W大に落ちた悲しみで一杯でした。でも卒業生となった今、社会へ出てから大學で学べた深さに感謝していますし、今回の安保法制に、母校有志が反対を表明してくださったことを、誇りに思います。
    戦後70年、これからもずっと日本が平和で、こどもたちが安心して学び、若者が自殺しない日本にしていくために、一人一人が持ち場で頑張りましょう!!

    小生としても、この悪法が通ってしまうことは、これまでの生き様を否定されることを意味します.「寛容」なる神道精神とも相容れません.すでに国会前の行動にも行ってきましたが、本学でも有志の会の立ち上げに心から賛同し賛同いたします.

    憲法9条こそ、真の平和に必須!!

    憲法は法律ではありません。国の最高法規です。安全保障関連法案は明らかに違憲です。強行採決など絶対に許されません。今、国会議員のバッチをつけている全ての人は、現在そして将来の国民に託されている責任をどうお考えか。しっかりしてください。

    手続きに問題があるうえ、十分な議論がされていないと思います。

    ずっと待ち望んでいた母校有志の良識の表明に、心からの感激とともに深く賛同します。学生とともに日本文化を真摯に学ぶ大学だからこそ、歴史の教訓に逆行し、なによりも一内閣の恣意的な憲法解釈や思惑で、日本国の立憲主義・民主主義の根幹を破壊する今回の法案に断固抗議の声をあげるべきです。年々増加する経済苦に悩む学生世代に、経済的徴兵制が迫ることも、絶対に未然に阻止しなくてはなりません。多くの賛同を得て、さらには神道界からの勇気ある良識の表明につながることも待ち望まれます。

    國學院では無理かと諦めかけておりましたが、これで肩身の狭い思いをしなくてすみます。喜ばしい会の賛同者を広げ、廃案までがんばりたいと思います。

    憲法違反の法案を通すわけにはいきません。日本の将来を大きく転換してしまうことになります。「戦争ができる国」は、若者たちや小さい子どもたちの未来を閉ざしてしまいます。さまざまな場で反対を意思表示していきたいと思います。

    おとなしい大学といわれる国学院大学にも、有志の会ができたことは
    とてもうれしく思います。

    創立以来、多くの教員を輩出してきたわが母校、残念ですが、70年
    以前の戦争では、多くの教え子を戦場に送り出しました。

    今、また残念な歴史を繰り返してしまうかもしれません。
    人間の英知を信じて、今度こそ食い止めませんか。

    教師という職業は、若い人々の成長に欠かすことのできない仕事です。
    自分がかかわった若い人の将来のために、声をあげましょう。

    それをやっちゃあおしめえよ、ということが罷り通る政治。
    5年後、10年後、あるいは50年後かもしれないが、その時に後悔しても遅い。
    先ずは、皆さん、中学・高校の教科書から読み直してみたら如何でしょうかね?
    馬鹿な人間の、悲しい歴史が綴られています。

    いつか来た道につながっている法案だ。二度と繰り返してはならないと思う。

    憲法学者の方々、また法律を学ぶものの大多数が今回の安保法案を成立させることは違憲であると判断しているにも関わらず、強行手段で突き通すことは許されないと思います。
    民意に背いて独裁的に国の方針を決めることはあってはならないと、数々の過去の戦争から学んだはずではなかったのでしょうか。
    未来の子どもたちに、いつまでも「戦後〜年」と言い続けられるように、将来の日本の平和を願い命をかけた先人達のために、そして何より自分たちのために、安全保障関連法案は廃案されるべきだと考えます。

    大切に育てた子供達が目の前の人を殺す事になる。。
    それを望む母親はいません。
    これだけの世論を無視して強行採決する与党のやり方に深く憤りを感じます。

    この70年間、様々な方々のご努力により、紡がれてきた「人を殺さない」という日本のあり方をここで変えようとする動きに、心から反対します。日本の国のあり方について研究を重ねてきた本学から、こうした動きに反対する動きのあることを誇りに思い、私も微力ではありますが、安全保障関連法案に反対いたします。

    自衛隊員は命令にしたがって、命を落とすこともあります。
    このような不十分な手続きで制定された法のもとで、任務を全うしなければならないことなど、あってはならないことです。

    リスクとクライシスの区別もできない国会議員が集まって、議論をするだけで、よその国が納得できるような結論が得られると考えられますか。得られないと考える方が自然です。

    閣議決定で憲法を読み替えて、法律を制定する。
    という暴挙に心底怒りを覚えた一年でした。
    残念ながら施行されてしまいましたが、まだまだ闘いようはあると思います。
    決して諦めず、立憲主義と民主主義のルールを取り戻しましょう。